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農ぶらん堂@ぎふの放射能検査と販売についての考え方
農ぶらん堂@ぎふでは、みなさまに安全な農産物と食品をお届けします。
放射能が検出限界値(1)を超える農産物・食品は販売いたしません。
農地の土壌に関しても放射能検査を行い独自の基準を設けています。
農ぶらん堂@ぎふの取り扱う農産物・食品は、事前に福地ハイランズ放射能測定センターにおいて放射能測定を行いその結果を公表しています。
野菜につきましては多種類の栽培を行っている農家様がおられます関係上、下記土壌検査をクリアした上で、「移行係数の高い野菜」を中心になるべく多くのサンプルを検査し、その結果を公表いたします。
(1)検出限界値はヨウ素131→4.2Bq/kg、セシウム134→8.4Bq/kg、セシウム137→4.2Bq/kg*密度1.0g/cmで1時間測定の場合
農ぶらん堂@ぎふでは農地の土壌も放射能測定を行います。
土壌の放射能汚染は全国的な広がりを見せておりますが、幸いなことに岐阜県は放射能被害の少ない土地と言えます。それでも農作物の安全だけでなく、農作物を産み出す農地の状態を確認することが消費者、生産者両者にとっての安心につながると考えています。
これまでに土壌から主な農作物への移行係数は、作物にもよりますが100分の1〜10000分の1ということが判ってきています。
農ぶらん堂@ぎふでは土壌から農産物への移行係数を踏まえた上で99Bq/kg(2)未満の土壌でできた農産物のみを取り扱うことを独自基準にしています。
(2)2012年4月から主な農産物の基準値が100Bq/kgに引き下げられます。農ぶらん堂@ぎふでは土壌にこの基準値を適用しました。
放射能測定者:農事組合法人福地ハイランズについて
農事組合法人福地ハイランズは1993年地元有志の出資で設立された稲作を中心とした農事組合法人です。
設立以来19年に渡り、食の安全を基本に無化学肥料・減農薬栽培米の生産・産地直送販売の実績があります。
今回の原発事故に対しては「生産者自らが農産物や食品の放射線測定を行うことで安全性を証明することが必要」と放射線取扱主任者及び穀物検定員の資格を取得、農と食の安全を確保する為に放射能測定器をいち早く導入しました。
2011年8月の放射能測定センター開設以来、全国の生産者・流通業者・消費者の皆様から農産物、食品、土壌などの放射能測定を受け付けています。
2011年10月より農ぶらん堂@ぎふと放射能と農産物の問題、放射能測定に関して協議・連携して取り組んでいます。
・文部科学省 第3種放射線取扱主任者 第2213号
・社団法人 日本穀物検定協会 穀物検査員 第11077号
・岐阜クリーン農業 第65号
・認定農業者
放射能測定について
測定者:農事組合法人福地ハイランズ放射能測定センター
測定環境:放射能測定専用ルーム(空調完備冬季20℃・夏季25℃)
バックグラウンドは24時間測定(減算用データー)
測定機器:株式会社EMFジャパン EMF211型ガンマ線スペクトロメータ
放射能測定機器は高感度3×3インチNaI(Tl)シンチレータを採用しています。
本器は大型の直径3インチ×長さ3インチのNaI(Tl)シンチレータを検出器に採用することで高感度な測定を実現しています。(2×2インチに比べ結晶の体積で約3.4倍、感度は2〜3倍)。
本器の検出器は高感度なだけでなくエネルギー分解能が優れているため、スペクトルがシャープでバックグラウンド変動の影響を受けにくくなっています。
Cs-137(662keV)のγ線を6〜6.5%の高分解能で測定できるため、Cs-134の605keV・796keVと、Cs-137の662keVを明確に分離して測定することに成功しています。
厚さ50mmの鉛シールドを採用
検出器の感度が高くなると鉛シールドには高水準の遮蔽能力が求められます。
本器には厚さ50mmの鉛+厚さ3mmの銅または真鍮から成る専用シールドを採用し、バックグラウンドのカウントを約1/20に減少させています。
厚さ3mmの銅または真鍮は、自然界に存在する放射性同位元素から放出される高エネルギーγ線が本器の鉛シールドを貫通する際叩き出される75〜80keVの特性X線や散乱線を低減する効果があります。
測定性能
※1 検出限界値とは放射能の有無を判定できる下限の値です。
検出限界は鉛シールドに検出器をセットし空調が完備した部屋に設置して、24時間のバックグラウンド測定を行って減算用データとし、純水を20回以上連続して実測した結果の標準偏差の3倍(3σ)と定義した値です。
※2 定量下限値とは放射能を検出し、かつ測定値(数値)として信頼できる値の下限の値です。
上記と同じ実測を行った結果の標準偏差の10倍(10σ)と定義した値です。
上記はいずれも水や牛肉など密度が1.0g/cm3程度の試料を測定した場合の値で、密度が1.0g/cm3より小さい場合(例えばお茶、乾燥シイタケ、海苔など)は密度に反比例して増加します。
またγ線バックグラウンドの変動が大きい場合上記より増加する場合があります。
I-131の値はCs-137と同じで、K-40の値はCs-137の15倍です。
*バックグラウンドと標準偏差は定期的に最新の計測データによって補正します。
従って検出限界値・定量限界値に関しても数値は補正・変更される場合があります。
エネルギー校正
塩化カリウムに含まれるK-40の1461keVのγ線を利用して測定前には必ずエネルギー目盛の校正を行います。また塩化カリウムを利用して検出器感度の簡易校正も行います。さらに「校正用Cs-137密封線源」を精密な検出器感度の校正用として測定前には必ず感度校正を行なっています。
標準型鉛シールド
検出器を水平に配置する鉛シールドで厚さ50mmの鉛に厚さ3mmの銅の内張りが施されています。
(大きさ(約):幅36×奥行56×高さ38cm 質量:約190kg)
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農ぶらん堂@ぎふでは、みなさまに安全な農産物と食品をお届けします。
放射能が検出限界値(1)を超える農産物・食品は販売いたしません。
農地の土壌に関しても放射能検査を行い独自の基準を設けています。
農ぶらん堂@ぎふの取り扱う農産物・食品は、事前に福地ハイランズ放射能測定センターにおいて放射能測定を行いその結果を公表しています。
野菜につきましては多種類の栽培を行っている農家様がおられます関係上、下記土壌検査をクリアした上で、「移行係数の高い野菜」を中心になるべく多くのサンプルを検査し、その結果を公表いたします。
(1)検出限界値はヨウ素131→4.2Bq/kg、セシウム134→8.4Bq/kg、セシウム137→4.2Bq/kg*密度1.0g/cmで1時間測定の場合
農ぶらん堂@ぎふでは農地の土壌も放射能測定を行います。
土壌の放射能汚染は全国的な広がりを見せておりますが、幸いなことに岐阜県は放射能被害の少ない土地と言えます。それでも農作物の安全だけでなく、農作物を産み出す農地の状態を確認することが消費者、生産者両者にとっての安心につながると考えています。
これまでに土壌から主な農作物への移行係数は、作物にもよりますが100分の1〜10000分の1ということが判ってきています。
農ぶらん堂@ぎふでは土壌から農産物への移行係数を踏まえた上で99Bq/kg(2)未満の土壌でできた農産物のみを取り扱うことを独自基準にしています。
(2)2012年4月から主な農産物の基準値が100Bq/kgに引き下げられます。農ぶらん堂@ぎふでは土壌にこの基準値を適用しました。
放射能測定者:農事組合法人福地ハイランズについて
農事組合法人福地ハイランズは1993年地元有志の出資で設立された稲作を中心とした農事組合法人です。
設立以来19年に渡り、食の安全を基本に無化学肥料・減農薬栽培米の生産・産地直送販売の実績があります。
今回の原発事故に対しては「生産者自らが農産物や食品の放射線測定を行うことで安全性を証明することが必要」と放射線取扱主任者及び穀物検定員の資格を取得、農と食の安全を確保する為に放射能測定器をいち早く導入しました。
2011年8月の放射能測定センター開設以来、全国の生産者・流通業者・消費者の皆様から農産物、食品、土壌などの放射能測定を受け付けています。
2011年10月より農ぶらん堂@ぎふと放射能と農産物の問題、放射能測定に関して協議・連携して取り組んでいます。
・文部科学省 第3種放射線取扱主任者 第2213号
・社団法人 日本穀物検定協会 穀物検査員 第11077号
・岐阜クリーン農業 第65号
・認定農業者
放射能測定について
測定者:農事組合法人福地ハイランズ放射能測定センター
測定環境:放射能測定専用ルーム(空調完備冬季20℃・夏季25℃)
バックグラウンドは24時間測定(減算用データー)
測定機器:株式会社EMFジャパン EMF211型ガンマ線スペクトロメータ
放射能測定機器は高感度3×3インチNaI(Tl)シンチレータを採用しています。
本器は大型の直径3インチ×長さ3インチのNaI(Tl)シンチレータを検出器に採用することで高感度な測定を実現しています。(2×2インチに比べ結晶の体積で約3.4倍、感度は2〜3倍)。
本器の検出器は高感度なだけでなくエネルギー分解能が優れているため、スペクトルがシャープでバックグラウンド変動の影響を受けにくくなっています。
Cs-137(662keV)のγ線を6〜6.5%の高分解能で測定できるため、Cs-134の605keV・796keVと、Cs-137の662keVを明確に分離して測定することに成功しています。
厚さ50mmの鉛シールドを採用
検出器の感度が高くなると鉛シールドには高水準の遮蔽能力が求められます。
本器には厚さ50mmの鉛+厚さ3mmの銅または真鍮から成る専用シールドを採用し、バックグラウンドのカウントを約1/20に減少させています。
厚さ3mmの銅または真鍮は、自然界に存在する放射性同位元素から放出される高エネルギーγ線が本器の鉛シールドを貫通する際叩き出される75〜80keVの特性X線や散乱線を低減する効果があります。
測定性能
名称 | 核種 | 1時間測定 | 2時間測定 | 4時間測定 | 8時間測定 |
---|---|---|---|---|---|
検出限界※1 | Cs-137 | 4.1Bq/kg | 3.3Bq/kg | 2.9Bq/kg | 2.5Bq/kg |
Cs-134 | 8.3Bq/kg | 3.5Bq/kg | 3.3Bq/kg | 2.5Bq/kg | |
定量下限※2 | Cs-137 | 13.3Bq/kg | 11.0Bq/kg | 9.6Bq/kg | 8.3Bq/kg |
Cs-134 | 27.6Bq/kg | 11.6Bq/kg | 11.0Bq/kg | 8.3Bq/kg |
※1 検出限界値とは放射能の有無を判定できる下限の値です。
検出限界は鉛シールドに検出器をセットし空調が完備した部屋に設置して、24時間のバックグラウンド測定を行って減算用データとし、純水を20回以上連続して実測した結果の標準偏差の3倍(3σ)と定義した値です。
※2 定量下限値とは放射能を検出し、かつ測定値(数値)として信頼できる値の下限の値です。
上記と同じ実測を行った結果の標準偏差の10倍(10σ)と定義した値です。
上記はいずれも水や牛肉など密度が1.0g/cm3程度の試料を測定した場合の値で、密度が1.0g/cm3より小さい場合(例えばお茶、乾燥シイタケ、海苔など)は密度に反比例して増加します。
またγ線バックグラウンドの変動が大きい場合上記より増加する場合があります。
I-131の値はCs-137と同じで、K-40の値はCs-137の15倍です。
*バックグラウンドと標準偏差は定期的に最新の計測データによって補正します。
従って検出限界値・定量限界値に関しても数値は補正・変更される場合があります。
測定上限 | 1,000,000Bq/kg (Cs-137を350mLポリ容器で測定した場合) |
---|---|
エネルギー分解能 | Cs-137の662keVにおいて6.5%以下(FWHM) |
γ線測定エネルギー範囲 | 0.03〜3MeV |
エネルギー校正
塩化カリウムに含まれるK-40の1461keVのγ線を利用して測定前には必ずエネルギー目盛の校正を行います。また塩化カリウムを利用して検出器感度の簡易校正も行います。さらに「校正用Cs-137密封線源」を精密な検出器感度の校正用として測定前には必ず感度校正を行なっています。
標準型鉛シールド
検出器を水平に配置する鉛シールドで厚さ50mmの鉛に厚さ3mmの銅の内張りが施されています。
(大きさ(約):幅36×奥行56×高さ38cm 質量:約190kg)